何年か前にすでにFacebookで書いたことがあるのですが、今度はここに書いてみようと思います。これを読んだら、男性も女性も気分が悪くなり、私のことを嫌いになるかもしれません。あらかじめ断っておきます。だからと言って世のすべての男性を敵に回し、糾弾したり、論議を交わしたり、あるいはどこかの団体でその方面の運動にかかわることが目的ではありません。
私は、突然、大勢の男の子たちに取り囲まれ、気づくと着ていた服をすべて脱がされ、裸で校庭に引きずり回された経験があります。幼稚園生のときです。年少か年長のときかは覚えてません。あまりにも突然のことで、声も出せず、抵抗もできませんでした。
担任の先生が走り込んできて、「何をしているの。みんな教室に戻りなさい」と男の子たちに言うと、私に「早く服を着なさい」とだけ言い残し、去っていきました。自分の服をどうやって着なおして、その日どうやって残りの一日を過ごし、家に帰ったのかは全く記憶にありません。
この衝撃的な事件の後、その男の子たちを特に叱ることもなく、私をいたわるような声をかけてもらった記憶もないです。
ただただ、悲しくて、孤独で、誰も私の味方がいないのだと思いました。誰も私を助けてくれないんだと。そのあとにくやしさがこみあげてきて、「男の子なんか大嫌い」と強く思いました。言葉に変換して思ってはないけれど、「男の子は好きにならないし、結婚もしない」と気持ちの上で決めてしまったみたいです。
(この事件の前後にも、隣家の3人兄弟(10歳位年上だったと思う)に陰に連れ込まれてキスをさたり、年下の男の子に自宅に連れ込まれてまた服を脱がされかけたり。小学校に上がるか上がらないかの頃に、本当に嫌いになりました。)
親に話せたのは、30代後半すぎてからなので、わりと最近です。
「なぜ結婚したがらないのか」とくどくど言う母に、「結婚したくないというより、そもそも男性を好きになれない!」と答え、その理由としてこの事件のことを打ち明けたのでした。(だからと言って、同性愛者ではありません)
あまりにも幼すぎて、やった本人たちももう覚えてないだろうし、その男の子たちも大人になって家族をもっている頃だろうと。だから一人一人たずねて、「謝れ」とは言えないだろう、とそんな話を母としました。私も、今さら、どうこうしてくれというつもりは全くない、ただこのときのトラウマが未だに癒えないし、どうしようもないから、「結婚してくれ」と言わないで欲しい、と母に告げました。
もちろん、私自身も母に告白するよりずっと前に、「いつまでもこのトラウマを引きずっている私は、人間的におかしいのか」と思いはじめました。社会人になったときです。(件の事件があってから、中学生ぐらいまでは男子に対しては虚勢を張れていたけれど、高校生から大学生までは男性恐怖症になってました。いわゆるみんなが彼氏彼女を求め始めるころです。)
ヒーラーやカウンセラーに助けを求めまわってたこともありました。お金も時間もかけて。でも、やはりその方面のメソッドはもってない人がほとんどで、返ってくる答えというのが、こんな感じでした。
「あなたが思ってるほど、それは根深くない」「あなたが前世で男性だったとき、女性におなじことをしたから、それが現世で自分に返ってきたのよ」。これはまだいいほうで、
カメラマン&カウンセラーだと名乗っていた男性(あえて男性にも相談してみたんです)は、「いつまでもトラウマにしがみつくな」「あんたは恋愛しないと、自分の運命も開かれることは絶対ない」。
これをきいた私は、「恋愛恋愛って、うるさいな。恋愛なんてくだらない!」と言い返したんですね。そしたら、「今すぐここを出ていけ!」と言われ、何も言わずにそのまま縁を切りました。
もう埒があかないや、みんな適当なことしか言わない!と思いなおして、次は趣味探しに走りました。思い切って、アルゼンチンタンゴ。男女で踊らなきゃならないから、荒療治だと考えたわけです。でもやっぱり密着して踊るのは嫌だったし、相手の男性にも私の体のこわばりが伝わり、「お願いだから緊張するな!あんたがそんなだと、俺は踊りにくくてしょうがない」と言われるしまつ。当たり前ですよね、頭では男性すべてが悪い人ではないというのは理解していても、体は幼いときの記憶を覚えていて、条件反射的に警戒しちゃうんだなと。何も言い返せずにいると、「俺を信用してくれないやつとは踊らない!」。
踊り事態も上達しないので、次はまた違う心理学のカウンセラーを見つけるわけです。
そこで、カウンセラーの付き添いのもと、あの忌まわしい事件について大勢の前で私は告白しました。そのカウンセラーが言ったことは、「みんなカヨちゃんが好きだったからよ」。さて、私はここで一瞬はっとしました。やっぱりこの先生は違うと。それで、すっかりトラウマは癒えた気分でいました。
でも。。。。一ヵ月も経つと、あれ?おかしいな?と思い始めるわけです。
「本当に私のことが好きだったら、服を全部引きはがすかな?」「それが好意だというなら、ずいぶん歪んだ好意の示し方だな」「単に、女の子の裸が見たかっただけでは?」「一人でそれをやるのはさすがに怖いけど、みんなでやれば怖くない」そんな気持ちだったんじゃないかな?やっぱり私、またそのカウンセラーの言葉に騙された。
ということで、40年近く経っても未だに癒えず。友人、先輩、後輩、単なる知り合いの距離感だったらなんとか大丈夫になりましたが、それ以上は自動的に拒絶してしまいます。
もうこの問題は、あまり解決しようと躍起になりたくなくて。
そのときにしかできないことができなくなるので。
ただ、男性のみなさんが私と接していて何か違和感を感じたら、このトラウマがあったからだとご承知おきください。
そして、女性のみなさんも私には恋愛の話を振らないでください。そもそも話すことはないです。体のラインが出る服を薦めることもしないでください。口紅も嫌いです。
※男性芸能人にキャーキャーいうのは別です。個人的に接することがない、あるいみフィクションの世界だとわかっているから、安心してキャーキャー言ってるだけです。
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