わたし自身の経験ではないですが。 これからお話するのは、現実にあったことです。 当時はまだ「引き寄せ」という言葉が一般的になってはいませんでした。 振り返ってみると、これもまた「引き寄せ」だったのだな!と思います。 勤め先にシングルマザーMさんがいました。 彼女はまだ20代前半で、1歳のお子さんを抱えながら、毎日必死に働いてました。 当然、子供優先なので、飲み会の誘いがあっても、ほとんど参加はしませんでした。 実家に身を寄せていたとはいえ、「自分が自由に使えるお金は限られている」と ぽつり。 彼女の大変さは周囲の人たちも理解してました。 そんなある日、彼女がまたぽつりと言いました 「 わたし、今年また結婚できる気がする 」と。 それから1カ月もたたないうちに、めったにない部署越えの飲み会が開かれました。 Mさんが当日現れたことに、その場にいた全員が驚きました。 聞けば「今日は、なんとなく来たくなった」と。 その数十分前、 実は、もう一人、別支社から異動になってきたばかりの、Sさんがいました。 いろいろ言葉を交わすうち、 「あれ、独身のはずなのに、どうして結婚指輪してるの?」という話題になり、 女子一同が尋ねると。 「 叶えたいことは、先にやるといいっていうでしょ? 僕早く結婚したいから、さきに結婚指輪してみてるんだ 」 とたん、大爆笑のうず。 しかし、笑ったみんなが間違いだった。 飲み会も宴もたけなわ・・・なころ、ふとやった視線の先に・・・ なんと、MさんがSさんの膝の上に座っているではありませんか! MさんとSさん同じ会社にいながら、勤務場所が違うこともあり、 このときが初対面。お互いの存在すらも、知らなかったのです。 翌日のランチタイムも、当然この話題でもちきり。 もっと驚くべきことに、一週間もたたないうちに、「二人は結婚するって」。 で、本当にMさんが言っていた通り、その年のうちに二人は結婚。 その後も、とても幸せそうでした。 「お金ないから頂戴、というと、彼はいつもたくさんくれる。不思議なほど」と。 シングルマザー時代、「自由に使えるお金がない」とぼやいていたのが嘘のよう。 この出来事は、まさに「引き寄せ」。 えらいのは、この二人。