スピ系カウンセラーからの紹介で、何年か前まである整体師のところに通っていました。 自分の腕ではなく機械を使用し、通わせるためにあれこれ嘘をつく整体師が多いなか、彼は本物でした。 ただし、はじめは人格否定から始まります。 彼の診療所には、入り口はもちろん、あちこちに段差がしかけられ、 クライアントの入店から無言のまま診断を開始。 歩き方や関節の動きぐあいをみて、診療にきた人物のクセになっているココロの偏りを見抜き、相手が誰であろうと、徹底的に批判するのです。 そもそも身体の歪みは、「性格やココロの偏りが原因になっているから」というのが、 彼の考え。 それなので、どんなに通ってきても、本人がそれを自覚しない限り、「また元にもどってしまう」のだそう。 もうひとつの原因は、彼いわく、「運動不足」なんだとか。 「人間の身体は動かすようにできている。動かなければ、身体はどんどん歪む」。 さらに彼の言うことには、「身体がある以上、人間に感情があって当たり前。無理に抑えると、それだけでも身体は歪む」。 さて、私もそんな彼の洗礼をうけました。 「他人を受け入れないその態度を改めろ!」 「人から言われた言葉を受け流すな!一度は身体で受け止めろ!」 「自分でももっと運動しろ!俺を頼るな!」 そして私へのお説教はまだまだ続きました。 こんなふうに・・・ 「俺が動かそうとしているところを先読みして、自分で勝手に動かすな! 人に任せることを少しは覚えろ!それは人を信用していないからだ! あんたの問題はそこだ!」 「そのつもりはなく、無意識に出ちゃうんだと思います。自分ではコントロールできません」と言い返せば、 「なんでも無意識のせいにするな!無意識にやっている自分のクセを知れ!」 そして、彼の言葉の中で一番強く印象に残っているのは、 「犯罪者であったとしても、その息子にとってはよき父親で愛すべき存在なのだ」 「このことが