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「愛」っていうのは…乗り越えずに乗り越える


 3.11からわずが1年後の、地元サーファーたち
 (2012年7月撮影 七ヶ浜国際村)



6年前、知人のボランティアイベントをサポートするために被災地を訪問しました。

いわゆるリアス式海岸で、同じ街でもかなり高低差のある地域でした。
低地の家は流され、高台にある家は残り、それはそのまま「運命の差」
にもつながっているように感じました。

とはいえ、私が一番驚いたのは、海の中へ入っていくサーファーたちの姿でした。
津波から一年しか経っていないのに、あんなにすいすい入っていくのは、よそから来た人たちだろうと…。
いえいえ、地元の人たちというではないですか!

常識的に考えれば、自分たちを襲ったその海に怖気もせず入っていくことなどできはしない…と思いますよね。

違ったのです。

聞くところによると、「また早く海に入りたい」「早くいつもの日常を取り戻したい」と、地元のサーファーたちが津波の直後から海岸を清掃したとのこと。

普通じゃない!と、そのとき私は思いました。
ボランティアから帰ってきてからも、あのサーファーたちの行動がずっと信じられずにいました。

その翌々年ぐらいに、知人から「東北出身のパートナーと籍を入れたが、大変だった」
3.11で生き残ったのに、精神的ショックとストレスから親戚が一年の間に4人も亡くなった」と聞かされました。

助かった人たちでさえ、運命がこんなにも違うなんて!

いったい何が違うのか?と。

私の生まれ故郷、茨城県日立市も3.11と津波による被害はありました。
3.11
直後から交通が断たれ、私は3カ月間も実家に帰れませんでした。

やっとその年の夏に帰省したとき、爪痕を目に焼き付けておこうと思い立ち、
海岸線を歩きました。
海沿いにあった母校は浸水し立ち入り禁止になっていましたが、
激しく隆起した舗道をジョギングしている人を目にしました。

あの東北のサーファーたちと、どこか重なるものを感じました。

もともとこの周辺に家があった人たちは、一時避難してもすぐにまた戻ってきて
住み続けているということでした。

母の友人は、「家族は先に避難させ自分はただ一人家に残った」と。
理由は「その家から離れたくなかったから」。
そして「津波が自宅を飲み込もうとするその瞬間、自分の目の前で波が止まった」と、
話していたそうです。

なんとも!恐ろしい。

決して真似してはいけません。でも、この人たちに共通するのは「ただただ海が好き」
「海のそばでの暮らしが好き」という思い。

「好き」というより、それこそ海への「愛」といってよいかもしれません。

被害を乗り越えようとは思ってなかった。
海を「愛」していたから、乗り越えようと思わないうちに乗り越えてしまっていた…
私にはそう思えてなりません。

「愛」は無理やり発動させるものでも、力技でもなく、自然とそうさせてしまう力なのだと思います。

ミッション系の大学に通っていたとき、聖書の授業がまったく理解できなかった私。

ただ、意味もわからないのに卒業後もずっと覚えていた聖書の言葉がありました。

それは、


山を動かすほどの完全な信仰を持っていようとも、愛がなければ、無に等しい…信仰と、希望と、愛、この三つは、いつまでも残る。その中で最も大いなるものは、愛である
(『コリント信徒への手紙
13章』より)


日本人が思う「愛」とはだいぶ違うんだな、とは気づきました。

でもここでいっている「愛」については、ずっと謎でした。


ときどきあの強者たちのことを思い出しながら…ずっとニュースを追いかけているうち、

ここ最近になってようやく理解できました。


「信仰」では天災は止められない。被害にあった直後に「希望」を持つのは難しい。
ただ、自分たちを襲った海は、命も生活も奪ったけれど、それでも恨めない。

それがあのサーファーたちの海に対する思いと行動で、それが本当の「愛」の意味なんだ!


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